目の病気は初期段階で自覚症状がほとんど無く、症状がひどく進行している段階で気づくというケースが少なくありません。少しでも異常、異変、違和感を感じたら、お早めにご相談ください。
一般に眼精疲労は様々な要因が重なりあって起こってきますが加齢に伴うものは
などがあります。
他には、パソコン、ワープロなど使用するVDT症候群といわれるものがあります。これらは調節、瞳孔反応の低下など自律神経の異常を伴ってくることがあります。いずれの場合にも適切な医師の判断が必要です。また最近、涙の減少に伴い眼の表面が乾燥するドライアイが眼精疲労の原因となることも増加しています。
眼の痛みは眼の表面、眼球自身、眼球後方の部位によって痛みの感じ方に差があります。
ものが2重に見えるときは、つぎの二つの場合があります。
この他、虫が飛んでいる、黒い点、髪の毛、糸くずなどというような様々な表現で自覚されることが多い様ですが、これらは一般に「飛蚊症」という症候名で呼ばれています。これらのほとんどが加齢変化にともない、眼内に存在するコラーゲン繊維である硝子体の凝縮に伴うことが多く、一般に無害ですが、眼内に発生した出血、炎症、網膜裂孔に伴う硝子体混濁など慎重な経過観察を必要なものがありますので、自己判断せず眼科医に相談して下さい。
正常でも少しの目やには出ます。皮膚でいう垢のように、目の表面の老廃物と涙が混ざって、目やにになります。
しかし目に見えて量の多いときは、やはり、結膜炎などの感染症を考えなければなりません。抗生物質などの適切な治療が必要です。
"ものもらい"が考えられます。"ものもらい"には2種類あります。
一番多い原因は、アレルギー性結膜炎です。
ひどいときは、結膜浮腫といって、しろめの表面がブヨブヨと腫れたようになることもあります。充血したり、涙が多くなったりします。花粉症やハウスダストなど、血液検査で原因がわかることもあります。
治療は、おもに点眼薬ですが、症状の強い方や、鼻炎を伴うような場合は、抗アレルギー剤の内服をしていただきます。
また、毎年決まった時期に花粉症になるような方は、花粉の多くなる前から、早めに抗アレルギー剤の点眼をしておくと、症状が軽くてすみます。
白目が赤くなった時はつぎの二つが考えられます。
流涙は、主に次の様なときにみられます。
このような場合、角膜の表面に細かい傷がついていることが多くみられます。(角膜上皮障害といいます。)特に、ドライアイの傾向のある方は、角膜とコンタクトレンズの間の涙液の層が薄いため、角膜により傷がつきやすくなります。
また、装用時間など、間違えた使い方をして、目に負担がかかり、角膜の上皮が大きくはがれてしまうこともあります。(角膜びらん)
充血や痛みがあるときは、コンタクトレンズをすぐはずして、診察を受けましょう。
コンタクトレンズの問題として、レンズの傷に蛋白質などが付着する、またレンズのカーブが目に合っていない等の原因が考えられます。また油膜のようなくもりは、目の方に問題があることがあり、コンタクトレンズの刺激によって、結膜がアレルギー状態になっていることがあります。このような場合は点眼などの治療が必要です。
コンタクトをはずしても耳側と鼻側、時計でいう3時と9時に局所的な充血が引かない場合、眼球表面の結膜が隆起してそこに瞬きによるコンタクトの機械的刺激が慢性的に加わるために、充血が認められる様になります。
コンタクトのフィッティングや涙の状態が悪いことが多い様ですが、感染、アレルギーなども原因となる場合がありますので相談して下さい。