社団愛眼会 新潟眼科クリニック
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症状からみる簡易診断

目の病気は初期段階で自覚症状がほとんど無く、症状がひどく進行している段階で気づくというケースが少なくありません。少しでも異常、異変、違和感を感じたら、お早めにご相談ください。

 
 
一般的な症状

Q1.最近、目が疲れる

一般に眼精疲労は様々な要因が重なりあって起こってきますが加齢に伴うものは

  1. 老視に伴う近見視力の低下
    1. 40~50歳にみられる乱視軸の変化
    2. 加齢に伴って増加する緑内障


などがあります。

他には、パソコン、ワープロなど使用するVDT症候群といわれるものがあります。これらは調節、瞳孔反応の低下など自律神経の異常を伴ってくることがあります。いずれの場合にも適切な医師の判断が必要です。また最近、涙の減少に伴い眼の表面が乾燥するドライアイが眼精疲労の原因となることも増加しています。

Q2.眼が痛い

眼の痛みは眼の表面、眼球自身、眼球後方の部位によって痛みの感じ方に差があります。

ゴロゴロ、チクチクする → 眼の表面の痛み

  • 角膜異物、角膜びらん、逆まつげなどの原因が多いです。


ズキズキ、ズキンズキン → 眼球自身の痛み

  • 「眼球自身の痛み」は、ズキズキとか、光をみると刺すように痛む、眼の周囲に広がるように痛む、と訴えることが多いようです。これらは強膜炎、虹彩炎、急性緑内障発作など眼球に炎症が起こっていることが多いようです。


眼の奥が痛い → 眼精疲労

  • 「眼球後方の痛み」は、眼精疲労や顔の痛覚である三叉神経による痛みなどがありますが、眼精疲労による痛みは眼球の奥が圧迫されるように痛むと訴えることが多いようです。また、三叉神経の痛みはヘルペスに伴うことが多いようです。



Q3.ものが二重にみえる

ものが2重に見えるときは、つぎの二つの場合があります。

片目を隠して見ると、像が一つになる。両眼で見ると一つのものが離れた所にもう一つみえる


  • この場合は、両眼の視線がずれている場合で、目を動かす筋肉である外眼筋の麻痺が考えられます。原因不明のことも多いのですが、全身的な病気や、脳神経系の病気が原因となる場合がありますので、脳のCT検査や血液検査が必要になります。

片目だけで見ても、ものが2重になる。


  • はっきり二つに見えるのではなく、物の輪郭がだぶってみえる・・・この場合は、なんらかの原因で視力が悪い場合です。



Q4.黒いものが飛んでいる。チラチラする。

この他、虫が飛んでいる、黒い点、髪の毛、糸くずなどというような様々な表現で自覚されることが多い様ですが、これらは一般に「飛蚊症」という症候名で呼ばれています。これらのほとんどが加齢変化にともない、眼内に存在するコラーゲン繊維である硝子体の凝縮に伴うことが多く、一般に無害ですが、眼内に発生した出血、炎症、網膜裂孔に伴う硝子体混濁など慎重な経過観察を必要なものがありますので、自己判断せず眼科医に相談して下さい。


Q5.突然、光がはしる


光が時々、チカチカと見えるのは、硝子体に網膜が引っ張られることが原因で起こる場合があります。加齢に伴う硝子体中の変化によることが多いですが、網膜剥離の前駆症状の一つとして認められる場合があります。
その他、突然、閃光が数分間続き、その間視野の一部が見えなくなり、その後も数時間頭痛が続く閃輝性暗点と呼ばれる症状があり、若い女性に多く認められます。 いずれの場合も放置せず眼科医に相談して下さい。

Q6.目やにが出る

正常でも少しの目やには出ます。皮膚でいう垢のように、目の表面の老廃物と涙が混ざって、目やにになります。
しかし目に見えて量の多いときは、やはり、結膜炎などの感染症を考えなければなりません。抗生物質などの適切な治療が必要です。


Q7.まぶたが腫れて痛い

"ものもらい"が考えられます。"ものもらい"には2種類あります。

麦粒腫

  • 睫毛の根本が化膿して、腫れて痛みがあります。抗生物質の使用で、自然に膿が出て治ります。


霰粒腫

  • まぶたにある脂腺がつまって、しこりのように大きくなります。急性におこると、はじめは痛みがありますが、炎症がおさまると、痛みは無くなりしこりだけ残ります。通常まぶたの裏側から切開して膿を出す処置が必要になります。


Q8.目がかゆい

一番多い原因は、アレルギー性結膜炎です。
ひどいときは、結膜浮腫といって、しろめの表面がブヨブヨと腫れたようになることもあります。充血したり、涙が多くなったりします。花粉症やハウスダストなど、血液検査で原因がわかることもあります。
治療は、おもに点眼薬ですが、症状の強い方や、鼻炎を伴うような場合は、抗アレルギー剤の内服をしていただきます。
また、毎年決まった時期に花粉症になるような方は、花粉の多くなる前から、早めに抗アレルギー剤の点眼をしておくと、症状が軽くてすみます。


Q9.目が赤くなった

白目が赤くなった時はつぎの二つが考えられます。

結膜下出血

  • 眼球の表面の血管からなんらかの原因で出血した場合。結膜の下に出血がたまるため、白目の一部がべたっと赤くなります。原因は、外傷、動脈硬化などです。通常は、一週間から10日で自然にひきます。


充血

  • 目になんらかの炎症があると、眼球表面の血管が拡張して、赤くなります。一番多いのは、結膜炎ですが、その他、角膜炎や虹彩炎、目にゴミが入ったときなど。緑内障で眼圧が高い時、又、眼精疲労、ドライアイなどでも充血がみられます。また、目の手術を受けた後はしばらくの間、充血しやすくなりますが、充血が増してきたときは、主治医の診察を受けて下さい。



Q10.涙がこぼれる

流涙は、主に次の様なときにみられます。

結膜炎や、目にゴミが入った時、眼球に傷がついた時などにゴロゴロする刺激によって、涙の分泌が多くなった場合。



涙道といって、涙が鼻腔に流れる通路のどこかに閉塞がある場合。(涙嚢炎、鼻涙管閉塞症など)

  • 涙は眼球表面に潤いを与えた後、目頭にある、小さな涙点という穴から、涙嚢に入り、そのあと鼻涙管という管を通って鼻腔にながれています。このどこかに閉塞が疑われる時は、涙点から、水を注入して鼻へ通るかどうかをみる簡単な検査をします。
  • 閉塞がある場合の治療は、その場でブジーという細い器具を使って閉塞部の癒着をはずす方法がありますが、何回も閉塞を繰り返す時は、シリコンでできた細いチューブをある程度の期間、涙道のなかに、入れたままにして、涙道を広げる方法もあります。
  • 涙道が完全に閉塞しているときは、涙道を新たに作る手術をします。
 
 
コンタクトレンズ装用時

 


Q1. コンタクト装用中によく充血する


このような場合、角膜の表面に細かい傷がついていることが多くみられます。(角膜上皮障害といいます。)特に、ドライアイの傾向のある方は、角膜とコンタクトレンズの間の涙液の層が薄いため、角膜により傷がつきやすくなります。
また、装用時間など、間違えた使い方をして、目に負担がかかり、角膜の上皮が大きくはがれてしまうこともあります。(角膜びらん)
充血や痛みがあるときは、コンタクトレンズをすぐはずして、診察を受けましょう。


Q2. コンタクト装用中に充血や痛みがある


コンタクトレンズの問題として、レンズの傷に蛋白質などが付着する、またレンズのカーブが目に合っていない等の原因が考えられます。また油膜のようなくもりは、目の方に問題があることがあり、コンタクトレンズの刺激によって、結膜がアレルギー状態になっていることがあります。このような場合は点眼などの治療が必要です。

Q3. コンタクトがすぐに曇ってしまう


コンタクトをはずしても耳側と鼻側、時計でいう3時と9時に局所的な充血が引かない場合、眼球表面の結膜が隆起してそこに瞬きによるコンタクトの機械的刺激が慢性的に加わるために、充血が認められる様になります。
コンタクトのフィッティングや涙の状態が悪いことが多い様ですが、感染、アレルギーなども原因となる場合がありますので相談して下さい。